最初のフェルト雷鳥
- h_felt_atelier
- 6月23日
- 読了時間: 2分
2014年6月に本物の雷鳥に会いに立山室堂へ行ったことがありました。
立山室堂では、6月の遭遇率90〜100%との記事をWEBで見たのですが、野生の鳥にそうそう会えないだろうと思い、会えなかった時のためにフェルトで雷鳥を作っていきました。
当時のブログに掲載した記事をこちらに転記します。 その時のフェルト雷鳥がこちら

朝一番の飛行機で富山に向かい、お昼に室堂に到着。
宿に荷物を置いてから散策にでました。 立山室堂のみくりが池の遊歩道沿いに大勢のカメラマンがたので近寄ってみると、
遊歩道脇のハイマツにオスの雷鳥が潜んでいます。その距離わずか2〜3m!
私が生まれて初めて見る雷鳥です。
日本の雷鳥は人間を恐れず逃げないというのは本当でした。
オス雷鳥が雪の上に見張りにでてきてますます近くに!
思ったより大きくてラグビーボールくらいありそうです。

このオスがどうも私の方が気になって仕方ないという感じでうろうろとしてるのを不思議に思っていたら、近くにいた方が私が持っているバックから顔を出しているフェルト雷鳥に気づき、本物がフェルト雷鳥を気にしているのではないかと言い出しました。

「試しに出してみたら?」
周りの方に言われて、 そっと置いてみると・・・

フェルト雷鳥を縄張りに入って来た別の雄とみなし、尾を最大限広げ、声を出して威嚇を始めました。
本来なら(相手が本物なら)にらみ合いですぐに勝ち負けが決定するところですが、つつこうが、蹴りを入れようがフェルト雷鳥は縄ばりから出ていきません。
なかなか勝負がつかず、本物の雄を相当怒らせてしまいました。
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羊毛フェルトの作品は、犬や猫はたいてい素通りで興味を示すことが少ないのですが、この時のオス雷鳥は、大きさも見た目も似ても似つかないフェルト雷鳥の「目の上の赤い肉冠」だけで、ナワバリに侵入したオスと認識したようでした。
一部始終を見ていた方は、間近でオス雷鳥の迫力あるシーンを見ることができて喜んでいっらしゃいましたが、作った私は罪悪感でドキドキでした。 それ以来、フェルト雷鳥を外で撮影する時には、人目に触れないよう(雷鳥にも見られないよう)周囲に気を使うことになったのでした。